山海の恵み豊富な男鹿半島で、ITと、自転車と、豊かなカントリーライフの実践めざして精進しております。銀チャでございます。

昨日、田沢湖の潟分校で開催されていたクラフト展に行って参りました。
途中、国道46号線を走って行くと角館の市街地を通過するわけですが、以前より建設が進んでいた角館バイパスが全線開通となり、ようやく角館の市街地を通過せずとも秋田市から田沢湖、雫石方面に抜けられるようになっていました。

以前は、46号線からバイパスに向かうためには、交差点で左折してバイパスへの連絡路に入っていく必要がありましたが、全線開通にともない、普通に46号線を走って行くと、まっすぐにバイパスに入っていけるようになっています。
特に市街地に用事がなければ、うっかり角館市街地に入ることもなく移動時間短縮には貢献すると思います。

それでいいの?



で、いつも疑問に思うことがあります。
市街地の渋滞緩和であるとか、市街地での交通事故を減少であるとか、いろいろ理由はあるのでしょうが、バイパス開通に伴い、間違いなく市街地の交通量は激減すると思われます。

路面店といわれる、飲食店やコンビニなどは、売上減少に見舞われるのは間違いないです。
そうでなくとも、人口減少で苦しんでいるのに、閉店に追い込まれる店も出てくるはずです。

本当にそれでいいのか、とはいつも思います。

バイパスの弊害



別に角館に限りませんが、バイパスの弊害は昔から言われています。
秋田市でも、大曲でも同じように市街地を迂回するバイパスがあります。

男鹿の場合は、男鹿大橋から船越→脇本→生鼻トンネルに抜けるあたりがバイパスなのでしょうが、もうかなり以前のことですので、八竜大橋から茶臼峠に抜ける旧道の方からは、すでにお店が世代交代した感じです。
新規のお店はすでに船越あたりに集中していますし、そもそも市街地と呼ばれる地域でもなかったので、そんなに大きな問題にはならなかったと思います。

ところが、今後人口は減少し、交通量も減少していくことが統計的に見て確実な状況で、市街地を迂回するバイパスを建設することは果たしてメリットをもたらすのか…疑問です。

道の役割



道の役割とは、町と町を結んで人や物の流通を促すためのものです。
流通という役割がなくなってしまえば町で商いは行われません。

町の中を通過しない道ができるということは、そこに人も物も流入することがなくなり、商業の拠点としては文字通り迂回(バイパス)されてしまうということです。
実際、地方都市のあちこちで見受けられます。
建設業にとっては、それで生計が立つ部分はあるのでしょうが、町という機能は衰退していくのは確実です。

駅前中心地の町としての機能の終焉



バイパスの建設による、駅中心地の衰退はもう仕方のないことなのでしょう。

移動手段の主役が鉄道、バスといった公共交通機関であった場合は、「駅」がある駅前中心地は移動と商業の中心地であったわけですが、移動手段の主役が自家用車に変わった現代、もう「駅」が中心地である必要はなくなった、ということかもしれません。

秋田市、大曲など、昨今の地方都市では、駅周辺を含む中心地を迂回する便利なバイパスを作っておいて、人と物の流れが止まってしまってから、中心地の衰退を問題にして、膨大な税金をつぎ込んでの再開発を実施。
ところが、人と物の流れは止まっているために、再開発の効果は一時的なモノに留まる。

こうしたムダなお金の使い方はもうするべきではないんでしょう。
町も、道も、時代により、産業により、栄枯盛衰があるのは仕方がないことですが、衰えていく部分にムダな税金をつぎ込むほど愚かしいことはありません。

残念年ながら秋田市では、この流れに逆らって駅中心地にムダな税金をつぎ込んでいる流れが常態化しています。
かつて広小路が賑わっていたのは、駅からの流入する人と、車で流入する人のバランスがちょうどよかったので繁栄したに過ぎません。
今の秋田駅前は車で移動するには不自由な町です。
車で買い物に行くなら、圧倒的に郊外の方が便利です。
今更、駅中心地に施設整備をしても、つぎ込んだ予算ほどの集客があるはずもなく。

すでに引退した世代は、かつてを懐かしむ意味で駅前の再開発を望むかもしれませんが、我々現役世代は、まともに商売を営めるメドも立たないような地域への税金投入には反対するべきです。
すでに駅中心地の再開発に公益性は存在しません。

迂回された町ではなく、迂回して急いだ先として目指してもらえるような商売を営まなければいかないのだと思います。
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