男鹿では、いま、そこそこな勢いで海フェスタが開催されております。

まだ4日しか経過してませんが、すでにいろいろ物議をかもしております。
初日から、ブルーインパルスの展示飛行が天候のために中止になったのに代わりの出し物がグルメイベントだけだったり、アイドルイベントの集客が他所には言えないレベルだったり、平日のメイン会場が当然のようにガラガラであったり、など。

ですが、所々の問題がありながらも、スタッフの努力で、土日祝は、そこそこの集客で推移しているように感じます。その意味では健闘しているとも思います。

しかし、今回の海フェスタの成否に関わらず、こうした集客数を過剰に意識するようなイベントは、もう開催するべきではないと思います。
あまりにも、集客以外の部分でのダメージが大きすぎです。

男鹿には大きすぎる開催規模



それを実感したのは、平日の初日にメイン会場(テント屋台と、無料のステージイベント等を開催)にいった時。
一言でいうとガラガラ。
それ自体は予想どおりで、この人口僅か3万ちょいの地方都市で、平日休みの人の数を考えれば当然です。
最初の平日なせいか、まったくいないというわけではなく、全部で40~50人くらいはいたかもしれません。
その意味では健闘してますが、売上はボロボロでしょうし、完全に経費負けの日でしょう。
実際、海フェスタ期間の半分以上は平日ですので、はてさて出店されてる業者さんの収支は如何に。

いずれにしろ、この人手では、出店してる方も気合が入らない様子でしたし、賑やかなお祭りを期待してきたお客さんにとっても期待はずれ。
「賑わい」も「盛り上がり」もどこにもありません。
これで、男鹿に来て良かったなぁ、楽しかったなぁと思ってもらえる方が無理です。
平日はここの会場はクローズでも良かったんじゃないかと思います。

そういう意味で、男鹿では平日通して経費をかけて屋台を並べるような、大規模で長期のイベントを開催するには無理があると思います。

集客数とイベントの性質



例えば、1回で100人の人を集めるイベントと、10人ずつ、10回に分けて開催するイベントでは、どちらも来場する人数は100人ですが、そのイベントの内容は全く異なります。

いきなり100人の人を集めるには、それなりにPRも必要ですし、その1回に行きたいと思わせる、ある程度名の通ったコンテンツを用意する必要があります。
今回の海フェスタで言えば、ブルーインパルスの展示飛行や、帆船の入港、アイドルイベント(どうも散々だったようですが…)やお笑い芸人、あとB級グルメとか、そんなところでしょうか。
これらは、どれもこれも、それなりに経費がかかります。
そして経費がかかったからといって、必ずしも集客につながるわけでもなく、実際、ブルインは天候不良で中止、アイドルイベントも空振り(チケット、当日5,000円が災いしたのか…)だったり。
天候、事前のPR、不測の事態で、これらの集客は天と地ほど変わります。
ある意味、博打の要素がかなり大きい事業です。

そして何よりも問題なのは、一度開催すれば、もう次はなく、その時に集まってくれた100人が、次に男鹿に来る可能性は、ほとんど無いということ。
どれだけ経費をかけても、リピーターを獲得して男鹿の事業者の収益につながる可能性は低いです。

小規模イベントの可能性



これに対して、10人ずつの集客をする場合は、それほどPRを熱心にする必要はありません。
友人の、知人の、知り合い程度の間柄の人が10人集まってくれればよいので、その意味ではコストはそんなにかかりません。
そしてコンテンツにしても、たった10人のために、ギャラの高いアーティストを呼べるわけはないですから、地元の人間による、地元の特性を活かしたコンテンツの提供が主になります。

しかし、この方式の良いところは、10人程度であれば、主催者側が一人一人をケアすることもできますし、一度来てくれた人が、その時の体験からリピーターになってくれる確率が100人イベントの時と比べると、格段にあがります。
また、用意したコンテンツの評判が悪ければ、次に向けて軌道修正もできますし、より来場者ひとりひとりの事を考えたスタイルでのイベントを仕掛けられます。
男鹿でしか体験できないコンテンツを、常に改善を行いながら、少人数で密度高く体験してもらうことで、リピーターになっていただくという進め方。

リピーターを獲得すれば、友人・知人への良い影響も期待できますし、次回以降の集客に、さらにプラスに働きます。
効率悪いと思う方もいらっしゃるでしょうが、今の日本国内の観光地は、観光地間競争が激化しています。
少々のことでは、他所に行く気がしない、とまで思わせるリピーターを獲得することは極めて重要なことですし、それだけが観光地の生き残る道だとも考えます。

集客数をカウントすることからの卒業



海フェスタのような官製イベントでは「集客数」というのは重要な数字だというのは分かります。
ですが、今回それに基づいて男鹿市で用意したイベントのほとんどは、せっかく来てくれた来場者の方々にリピーターになってもらうことを目指したものではありません。

男鹿でしか見れないコンテンツ、男鹿でしか体験できないイベント、男鹿に来れば楽しめるアクティビティ。
そうした観点が欠如して、とにかく期間中に来場者としてカウントすることだけを考えてしまうのは、あらゆる意味で弊害を産んでしまいます。

何しろ一度来て、満足させられなかったお客さんを、もう一度男鹿に来てもらうことは至難の技です。
派手でなくても、小じんまりしてても、かまいません。
それが好きだと言ってくれるお客さんを、確実にリピーターにできるような取り組みが、これからの主流になっていかないと…まずいですよ、男鹿。
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