田舎が都会に劣っている部分で一番の課題は、変化のスピードが絶対的に遅いこと。
資金もリソースも不足しているので、これは仕方がないことだとは思います。
何か新しいモノを作ったり、建てたりという面で、そんなに簡単にいかないのは致し方ない部分です。

ですが、そうしたモノに関わるコト以外では、条件的な面で特段に不利なコトはないんじゃないかと考えてます。
実際にそうした不利を克服して動いている人間は田舎にもたくさんいますし、この動きはもっと加速されていくと考えてます。

田舎の「変化しないコト」を重んじる傾向



田舎でコトを起こす時に、何につけ反対する方々は一定数存在します。
特に秋田は、早くから稲作が安定してできていた農業国だったので、気候も含めて「変化しないコト」が一番よしとされてきた傾向は強いと思います。
毎年同様の天候で、毎年同様の収穫が得られるコトが最も重要視され、何かコトを起こした影響が、科学的なものであれ、非科学的なものであれ、めぐりめぐって収穫の減少に繋がえるとこを恐れてきたのだと思います。
科学技術が十分に発達していなかった時代、収穫の減少が人の生き死にとダイレクトにつながっていた時代としては当然のコトだと思います。

現在の秋田は、相変わらず農業国のイメージはありますが、実際には金額でも人数でも、農業従事率は1割にも達しません。
すでに「変化しないコト」による受益比率は下がり、また気候変動リスクは、人が何かコトを起こすこと程度で変動するものではないぐらいの科学的認識は一般化してます。

その意味で「変化しないコト」を重要視する必要はなくなってきたと思います。

「変化するコト」への追い風



今の秋田では「変化するコト」にとっては追い風が吹いてると思います。

第一に、「変化するコト」を起こそうとする人間の絶対数が増えました。
昔、何かコトを起こそうとしても、その地域での中心人物に反対されれば、まわりの中立的な人も含めて「変化するコト」に賛同してくれる人はほとんどいませんでした。
孤立無援で頑張れる人もいたでしょうが、やはりそれはしんどくて、やがて止めてしまうか、都会に出て行ってしまう結果を迎えていました。

今はその「変化するコト」を望む絶対数が増えています。
何かコトを起こそうとして友人、知人に話をすれば一人二人にしても、賛同者を探しやすくなりました。
地域の外の情報が普通に入ってくるこの時代、多様な考え方が認められてきてますので当然です。

そして何よりも頼もしいのは、少々離れた地域の人間とでも、気軽に連絡を取り合う手段が発達しました。
インターネットを使ったメールはもとより、Facebook、Twitterその他のソーシャルツールは、本来であれば連携を取れないはずの人と、連携することを可能にしてくれました。
インターネットは地域が手に入れた大きな武器の一つです。

第二に、高齢化が一定のレベルを超えたコトがあります。
かつて地域の中で力を持っていた中心人物が、既に高齢を迎えて昔ほどの影響力を持てなくなった、その影響力が高齢の方々の間だけに限定されるようになった、という要因もあると思います。
結果として、若い世代の上にのしかかっていた心理的負担を大幅に軽減させました。

第三に、これが一番の要因かもしれませんが、すべての世代が自分たちの未来に不安を感じているコト。
日本は依然として世界第3位のGDPを誇る経済大国ですが、その割りには多くの地方が衰退を迎えているという矛盾した現状に、誰もが未来への不安を感じているのだと思います。
これは、全ての世代に共通していることです。

特に年配の世代に戸惑いがあります。
経済発展と共に、どんどん暮らしがよくなってきたはずなのに、ふと身の回りを見てみると、子供も孫も地元には働き口がないので遠くにいってしまう。
人口が減れば、税収が減って、社会インフラの整備維持も昔ほど手厚くはなく。
だんだん体の調子も悪くなってきて、はてさてこの先どうなってしまうんだろう、という不安。
自分たちは、もしかしたら間違った道を選んでしまったんじゃないか、という不安。
この世代は、成長する日本を体現してきた世代ですので、この戸惑いは相当なものだと思います。

若い世代に決定権を移譲する時期



今の30代より下の世代は、高度経済成長もバブル景気も知りません。
右肩上がりで給料が伸びることがないのを普通にしてきた世代ですので、逆に今の時代によく合った発想でアイディアを出しあい動けているように見えます。

経済的に爆発的成長を遂げた日本は、その後に、強烈な成功体験という呪縛に囚われて身動きが取れなくなってきたように思います。
その呪縛を持たない世代が、社会の中心を支えるようになってきたのが現代。
この世代に、様々な決定権を移譲する時期が来たのだと思いますし、それがいろいろな場面で動き始めてるのだと思います。

自分の身近な人間の中にも、その世代で新しい動き方を模索する人が大勢います。
そうした人たちの手助けをしながら、自分も新しい動き方をしたいと考えてますし、新しい時代を作っていかないといけないと考えてます。
今、こうした地域は確実に増えていますし、今後もそれを支える人の数も増えていきます。

今後10年くらいは、田舎の方が面白いと思います。
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