Skip to content →

地元の某フェスを含めイベント開催の意義を考える

明後日、男鹿で開催される某フェスのお手伝いに行きます。
例年、駐車場係のお手伝いですが、基本的に自分はこちらのフェスの賛同者というわけではなかったですし、今も中核のメンバーとは特に接点もないです。
駐車場係の責任者を務めるてるのが中学時代の同級生ということで、フェスの意義とか効果とか、そういうのとは無関係に手伝ってます。

地方では「せめてイベント期間中だけでも賑やかになれば」という程度の意識でイベントを開催しているケースも多々ありますが、このフェスも含めて、男鹿ではどうだろうかというトコロをちょっと考えてみたいと思います。

1.採算が取れているか?

イベントを行う場合の最重要項目は、まずは採算性です。
やればやるほど赤字になるイベントは、当たり前ですが続けられるわけもなく、ただただ地域の負担になってしまいます。

その意味では、無料イベントというのは論外です。
お店からの出店料だとか、イベント主催者による物販とか、いろいろ工夫して収益を上げていればいいんですが、補助金や、協賛金を当てにして運営しているようであれば、継続性はほとんどなく、くたびれ儲けに終わるだけですので、どんな理屈を付けても開く意味はありません。
もちろん、民間企業が自社もしくは自社商品のPRのために行うような場合は違いますが。

例のフェスの場合は、結構なチケット収益があるので、この点は悪く無いと思います。
ただし、チケットが高いぶんだけ、集客は難しくなっている部分があるのは間違いなく、その意味では、チケット収入だけで運営はしきれずに、他所からのマネーに助けてもらっているのが現状のように見えます。
(主催者ではないので、このへん憶測です)

難しいのは、こうした大きなイベントの場合、収益のスパンをどの程度で考えるか、です。
スタート直後は、知名度も低く、集客もイマイチだと赤字になるのは避けられません。
それが回を重ねるにつれて、知名度が上がり集客が果たせれば、黒字転換の可能性も出てきます。

何回目で黒字を目指すべきかは断言はできないですが、今の御時世、最低5年目で黒字転換できないようなら見込みはないような気がします。
5年でも時間かけ過ぎか?

補助金、協賛金がなければやっていないようなら、かえって地元経済を疲弊させる可能性が高いですので、そのあたりの見極めは大事です。
ダメならダメで、見込みのあるイベントを企画するような機敏さが必要でもあります。

地域の継続性と発展性に貢献しているか?

衰退していく地域において、先につながらないようなイベントに、資金もリソースも割く余裕はないのは明らか。

自分たちが進めているイベントが、継続していくことで地域が得られるモノ、発展していくことで地域が得られるモノ、それらを意識した進め方が成されているか、というのも重要なポイントです。
何度継続しても、とくに経済的にも、文化的にも変わっていくことが見通せないのであれば、そのイベントを続けるコトは時間のムダです。

イベントの開催というのは、一度開催することで分かってくるコトというのも結構ありまして、そこで得たフィードバックを次に向けて大きく取り入れていけるか、いかに前回よりも発展した形で継続していくか、という部分も重要です。
その意味では、一回目ではさして意味のないイベントであったものが、二回目以降から、どんどん変化していって、地域の経済に大きく貢献するケースもありえます。

例のフェスの場合は、現在のところ、そうして継続性や発展性が見えているかといえば、そうではないです。
端的に言えば、継続性や発展性という意味で、他所のロックフェスティバルとの大きな差異は見えませんし、イベントオーガナイズという意味でも特筆すべきものはありません。

特に残念だと思うのは、フェスに遊びに来てくれる人たちと、地元の住人との接点がほとんどありません。
その意味では、自分達のセクションは駐車場で車やお客さんの誘導を朝から晩までやるわけですが、一番多くのお客さんと言葉を交わすポジションかもしれません。
でも言葉を交わして終わりですし、時には怒られますし、その程度のことだけです。
将来的に、ここに地元住民との繋がりを創り出せれば、大きなイベント故に、大きな発展性を生む可能性はありますが、現状の所は、来てくれたお客さはフェス会場の中で楽しんで騒いで帰るだけですので、ここの部分については改善が必要なんだと思います。

ちなみに、その意味では、例のフェスだけに限らず、他の多くのイベントや、プロジェクトに関して同様のことは言えます。
銀チャも、いくつか小さなイベントを主催していますが、その意味ではまだまだ不十分です。

学校祭になっていないか?

いろいな意味合いを含んだ問いかけですが、ここでは、主催者が楽しむためのイベントになっていないか?というコトです。

イベントを主催したり、お手伝いしたりしてる人はみさんご存知だと思いますが、イベントは成功するにしろ、失敗するにしろ、実は主催者側は非常に楽しんでいます。
自分の財布が傷まないような補助金、協賛金イベントであれば尚更です。

一生懸命準備して、一生懸命来てくれたお客さんをもてなし、イベント開催中も汗を流して走り回っていると、めちゃくちゃ充実感があります。
成功、失敗に関わらず、終了直後に「またやりたいね」というセリフがでるのはこの為だと思います。

しかし、ここで「そうだね、また来年もやろうね」と言ってしまうと、これは与えられた予算で、毎年趣向は凝らすものの特に発展していく責のない、学校祭と同じになっていまします。
このイベントで地域の何を変えられたのか、どう発展させられるだろうか、という問いに正面から向き合っていけなければ、やはり続けていく価値はありません。
それは主催者の自己満足です。
地域や仲間(ボランティア等も含む)を巻き込むべきではありません。

例のフェスに関して、これは主催者、もしくは主催者グループ側の人間でないと、何とも言えないので、ここでは特にコメントいたしません。

まとめます

1.収益を出すことができるのか?
2.地域の継続性や発展性に貢献しているか?
3.主催者の自己満足になっていないか?

こんなところだと思います。
大きなイベントは、この3つのポイントを無視して動いてしまうと、地域経済を疲弊させる要因になっていくことが往々にしてありますので注意が必要だと思います。

個人的には、小さなイベントを回数多く開催していく方が、継続性や、発展性、あと経済的にも有益な結果を残しやすいのではないかと考えています。
そういうわけで、例のフェスに関しては、一介の駐車場係でお手伝いのみやってきます。


— ads by google —

Published in 意見には個人差が… 田舎でこそ活きる

8 Comments

  1. T.KASHI

     日曜夜のイベントに、夫をアッシーにして参加した者です。お久しぶりにお顔を拝し嬉しく思いました。私はいつもこちらのブログを拝見しております。日曜のイベントは楽しかったですね。不思議な世界でしたね。こんな楽しいイベントは、また参加したいですね。

     明後日のフェスは私自身全く興味は無いのですが、そこそこ有名になってきているのは確かなようで、今年何故か私にチケットの購入方法など尋ねる人がありました。結構な枚数を購入した模様です。継続は力なのかなあ・・・などと思っていました。地域に貢献するためにはもっともっと何かが必要なんですね。

     それでも、最近若い人たちが独創的なことに挑戦していらっしゃるのは本当に嬉しいことです。私たちが男鹿に戻ってきた頃は主人が地域の会合に出席しても、皆年上ばかりなのに、結構な上の席に座らされいろいろ役をさせられ、ずいぶんいたたまれぬ思いをしていたようです。だんだん地域の方々との会合から足が遠のいていましたが、今年、とある新年会に久々に出席したところ、元気な若い人たちが増えていたと興奮して帰ってきました。とても嬉しかったようです。

     海フェスもまだ行っていません。何か一つぐらいは見た方が良いかなあなどと思いながらいましたが、もうすぐ終わってしまいますね。

     そうそう、前になまはげのお土産のこと書かれていましたよね。「秋田のなまはげ」はおかしいと・・・・先日他のブログで発見したんですが、出張してきたクマモンと秋田のなまはげがコラボしている商品が売られているようです。由々しき事態だと思われませんか?

     なにはともあれ、ご活躍を陰ながら応援しています!

    • ginncha

      書き込みあいりがとうございます。
      お陰様で、大龍寺のイベントも盛況で、主催のS君もほっと胸をなでおろしているようです。
      自分もお手伝いできて楽しかったですし、得るものも多かったです。

      S君はじめ、大龍寺のイベントを手伝ってくれたメンバーは、それなりに個性的で独創的な人が来てくれてました。
      今後、自分事としてコトを起こしていける人たちが集まった気がしてます。
      自分も負けずに、小さいコトでも、いろいろ動いていきたいと思っています。

      明日のフェスは、回を重ねるにつれて改善されてきているのは確かですが、来てくれるお客さんと地域の人との繋がりという意味ではまだまだ…というか、さっぱりな感じです。
      開催規模としては男鹿でやるには大きすぎるフェスなので、他所と同じようにアーティストと来場者と出店者だけで回す形ですと続かないと思ってます。
      イベントの性質上、なかなか年配の方々と連携するのは難しいでしょうが、何か独創的な取り組みをたちあげていかないと、徐々に地域の負担になってきてます。

      「なまはげ」を商売に利用するコト自体は、仕方ないコトだとは思いますが、「秋田のなまはげ」と言ってみたり、ゆるキャラ扱いしてみたり、本来の姿とかけ離れている扱いは、「なまはげ」の価値を落とすことだと思ってますが、市役所、観光協会、商工会はそのへんには関心がないようで…そのうち、「昔、男鹿にはなまはげという行事があって…」と言われるようになるのかも。

  2. 地元愛

    読ませていただきました。
    フェスに対して懐疑的なようですが、私は実際参加してみてこのフェスが地元で開催されている事を誇りに思います。

    音楽と言った嗜好性が高いモノがテーマのイベントですので全く興味が無い人には無関心なイベントかもしれませんが、あれだけ多くの人々(ほとんど若者)が集まるイベントは秋田県内では無二だと思います。

    全く無いところから作り上げ継続してあの規模まで大きく出来た事には素直に尊敬します。
    あの規模のイベントを運営する苦労も相当だと思います。

    創造するより否定するのは簡単です。

    如何に、あのイベントがアーティストに愛されているか、参加したオーディエンスなら知っていると思います。
    万人に対して効果を求めるのは理想かもしれませんが、アーティストでもオーディエンスでも「男鹿に来て良かった」と言ってくれる人がいる限り意味があると思います。

    イベントの存在意義等を考えるより、「男鹿で行われている事が奇跡」なあのイベントをいかに続けてもらうかを考える方が建設的だと思います。

    記事は「余計なお世話」感が否めません。読んでて不愉快になりました。

    • ginncha

      >地元愛さん
      書き込みありがとうございます。

      不愉快な気分にさせてしまったようで申し訳ありません。

      自分の感覚としては、100%の賛同者ではないが、100%の批判者でもないつもりで書いた文章のつもりでしたが、筆が至らなかったようです。

      秋田県内、それも人口が4万人もいない小さな町で、3,000人を超える集客をみせていることは確かに誇っていいことだと思いますし、駐車場係りなので、観客の皆さんの期待して来る表情も、満足げな表情で帰っていくこともよく知っています。
      ライブイベントなので、観客とアーティストが満足しているという重要な部分はクリアしている、という意味では褒められるイベントだとも言えます。

      ただ、イベントの規模が大きいだけに、小さな町ゆえに資金や人的リソースの部分で負担になってきている部分があることも感じています。
      そうした部分が解消できなければ、どんなに愛されたイベントであっても、継続に至るのは難しいと思いますし、現状のまま大きくなっていくだけでは、いずれ続けられない状況に至るのだろうと考えています。
      そういう意味で、地元住民との繋がりを創り出せれば、と書かせてもらいました。
      もちろん、他にも方法はあろうかと思います。

      例のフェスを「フェスを楽しむ」という部分では、大変評価していただいているという意味では、手伝った者の一人としては嬉しく思います。
      これからも厳しい意見を聞かせていただければ、と思います。

  3. akts

    初めて書き込みします。
    男鹿市外から毎年この時期を待ち遠しく男鹿のフェスに参加していますが、
    そんなフェスのお手伝いさん?ましてや男鹿に住んでいる人の口から批判とも取れるような内容で正直衝撃を受けて非常に残念です。
    毎年駐車場のお手伝いをしてるようですが、遠方からたくさんの来場されてる人の姿を一番身近に肌で感じているはずなのに地域の交流がないと感じるのはなぜでしょうか?批判的な視点からみた個人的解釈ではないでしょうか?実際私は毎年参加させていただいてますがいつも年齢問わずたくさんの人と会場では交流しています。騒いで帰るだけではありません。会場の温かさに触れ、また来年、再来年と会いにこようとも思っています。また、地域の発展や継続を男鹿のフェスを主催する方々に任せっきりにせず男鹿の大きなイベントの意義を個人的解釈でまとめる前に男鹿のフェスをキッカケに男鹿全体で盛り上げる事を考えるべきではないでしょうか?最後に男鹿のフェスを楽しむ側から一言言わせていただきますと、ボランティアといえど自分の地元を盛り上げるフェスに地元民が「地域や仲間を巻き込むべきではない」という言葉は使ってはいけないと思います。巻き込まれていると感じているなら初めからやらないほうが観る側としては安心します。長々と失礼しました。

    • ginncha

      >aktsさん
      書き込みありがとうございます。

      毎年フェス来ていただいているようで、ありがとうございます。
      100%批判的にまとめたつもりではなかったつもりでしたが、ご気分を害されたようで申し訳ありません。

      前の方の書き込みにもありましたが、フェスの内容自体は高く評価されていらっしゃるようで、そうした意味では開催の意義があるとのお声ももっともなんだと思います。
      自分は駐車場係りという持ち場の関係もあって、出演アーティストもほとんど知らないので、会場の中の部分に対しての認識が低かったのかもしれません。

      ご指摘の通り、どちらかと言えば批判的な立場からの文章ですが、だから今すぐやめるべきだ的な主張のつもりではないです。
      物事の見方なので、賛否あるのが当然で、地元に住み、手伝いもして、開催の成果を認めるも、現状のままではいけないという意見の表明です。

      このフェスは規模が大きくなるに従って、かかわる人の立場も様々になりました。
      好きな人だけが集まって開催しているだけのイベントではなくなりました。
      その状況で、継続するならば、フェス当日だけでなく、全体として変わっていかなければ続けられないと考えています。

      ご満足のいく内容の返信ではないかもしれませんが、これに懲りずに、厳しいご意見を聞かせていただければ、と思います。

  4. 小市民A

    ●●●●を立ちあげから見ている一市民です。

    貴殿の考える理想のイベントってどんなイベントでしょう?

    多分、貴殿が考える理想のイベントと●●●●はベクトルが違うと思います。

    ”例のフェスの場合は、現在のところ、そうして継続性や発展性が見えているかといえば、そうではないです。
    端的に言えば、継続性や発展性という意味で、他所のロックフェスティバルとの大きな差異は見えませんし、イベントオーガナイズという意味でも特筆すべきものはありません。
    特に残念だと思うのは、フェスに遊びに来てくれる人たちと、地元の住人との接点がほとんどありません。”

    と、ところどころ断言しながら書いてありますが、他所のロックフェスティバルを貴殿は体験したことがありますか?
    ●●●●は今や、●●●●ならではの色を確実に出していますよ。
    貴殿がおっしゃるイベントオーガナイズって何でしょ?
    ●●●●はブッキングから演出まで、他所のイベントに引けをとらないイベントだと思いますが。
    お客さんと地域の繋がりってどういうことでしょうか?
    大勢のお客さんを男鹿に集客できているという点だけで評価できないのでしょうか?
    大勢のお客さんと地域の繋がりを一気に作るイベントってどんなイベントなのでしょう?

    多分、貴殿の考える理想のイベントと全くベクトルが違うんだと思います。

    貴殿の考えも分からないではないですが、頑張っている団体に対する批判は気持ちがいいものではありません。

    出る杭が打たれている瞬間を見たような気がします(^^)

    「否定は最も幼稚な自己アピール」・・・言い得て妙です。

    • ginncha

      >小市民A さん
      書き込みありがとうございます。

      同じ市民の方からのご意見が聞けて嬉しく思います。
      すべてを否定するような文章にしたつもりはなかったのですが、結果的にかなりご気分を害してしまったようで申し訳ありません。

      他所のフェスと比較しての文章の部分、確かに大きなフェスに参加した経験はありませんので、ここで断定してしまったことは誤りでした。
      他所のフェスと変わらないと書いたのは、他所のフェスも、例のフェスも同じように開催されているという意図のもので、例のフェスが劣っているという意味で書いたつもりではありませんでした。
      この部分についての批判ととられたのであれば、謝らせていただきます。

      大勢のお客さんを集めているイベントとしては評価できると思います。
      毎年、少しずつ来場者数も増えています。
      ですが、大勢のお客さんを集めているだけでは、継続はできないとも考えています。
      資金的な意味でも、人的リソースな意味でも、です。

      >お客さんと地域の繋がりってどういうことでしょうか?
      広義で言うと様々あるのでひとつに限定するコトはないと思いますが、第一にあげられるのはリピーターの獲得だと思っています。
      もちろん、例のフェスも、開催する限りは、続けて来てくれる人がいるのは間違いないでしょうし、それも評価すべきことですが、会場内までの道のりと、会場の僅かなスペースしか見てもらってないのは勿体ないと思っています。

      じゃぁ、それはどうすればいいのかと言われると、私自身も、もっとこじんまりとしたイベントを主催したり、手伝いながら試行錯誤している段ですので、明言できないのが恥ずかしいところです。

      世の中には「批判も出ないようなプロジェクトでは何の役にも立たない」という考えの方もいらっしゃいますし、自分のような稚拙な批判でも、血肉にして継続してもらえれば、それはそれで男鹿の為になる、とも考えています。
      よろしければ、これからも厳しいご意見を聞かせていただければ幸いです。

      検索流入の関係で、イベント名称の部分、ちょっと伏せさせてもらいました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。