この夏も、自分の周りでいくつかイベントが開催され、そのお手伝い等などに出かけて来ました。
大きなのも、小さいのも、いろいろとありましたが、やはり銀チャとしては、小さなイベントを繰り返し継続していくスタイルが、今、地方で行うのに最も適したイベントだと感じています。

どんな風に適しているか、というあたりについて書いてみます。

開催負荷が少ない



小さなイベントの何よりのメリットは、開催するための負荷を小さくできるコトです。

地方でイベントを開いたりする場合、協力してくれるメンバーを集まるのは、けっこう大変です。
仲のよい友だちが沢山いても、平日は仕事で手伝えないケースも多々ありますし、事前準備はコアの数名の手によって行われるコースがほとんどです。
自分の経験から見ても、やはりサラリーマンの方に事前準備を手伝ってもらえるケースは稀なことですので、そうした方との繋がりは大切にしないと、と思います。

以前に廃校になった小学校を借りてイベントを行ったことがあるのですが、そこは汚れている場所を掃除するだけでも大変苦労しました。
この時は、行政の方々(廃校舎自体は行政の管轄)にも手伝って掃除をしましたが、手が回りきれずに、校舎全体を使うのは諦めて、一部は立入禁止にするなどの対応が必要でした。
少人数で大きなイベントを開催する場合の負荷は相当なものです。

それ以降は、廃校舎を借りるコトは控えております。
加茂青砂ぐらいのサイズの場所があればいいのですが、あそこはもう積極的な利用が行われてますので、あえて借りる事は少ないです。

やはり、初めて開催するにしても、継続して開催するにしても、少人数、低予算で行えるイベントというのは、人材と資金に悩む地方においては有効な開催方法です。

継続開催が可能



開催負荷が少ないということは、継続して開催するのが比較的容易であるということも意味します。
その場合のメリットは、大きく分けると2つ。

まずは、繰り返しの開催によって、イベントの内容を徐々に修正していけるというメリットがあります。
はじめの頃は、やはり右も左もわからない状況で、勢いと流れだけでイベントを開催してしまいがちです。
最初はそれでもいいかもしれませんが、やはり回を重ねるにつれて、今まで思い至らなかった部分や、もっと向上させたい部分というのも見えてきます。
そうしたポイントを、そんなに間を開けずに修正して開催できれば、来場者の満足度も向上しますし、開催する側のスキルの向上にもなります。
目指す成果に到達するまでの時間も短期間に設定できます。

年に1回の開催では、なかなかトライ&エラーのようなアプローチを採るのは難しいでしょうが、月に1回のイベントならば、今月と来月で、アプローチを変えるという開催の仕方も、多様性を広げていく、という意味でもありだと思います。

2つめのメリットは、その地域に文化を定着させていける点があげられます。
イベントを行うという行為は、多かれ少なかれ、その場所に新しい文化を生み出す、という効果を持ちます。
もちろん、ありきたりの屋台を並べて簡単な音楽発表をするだけのイベントもあるでしょうが、特定の食材や料理に凝ったイベント、マニアックな音楽やスポーツに集うイベント、マイナーな文化活動の同好の士が語り合うイベント。
そうしたイベントの多くは、新しい文化を生み出すための下地になっていけると思います。
繰り返し開催するこで、今まで地域の人には関心の無かった文化が、地域の中で認められ、広がっていく可能性があります。

繰り返し開催するのが難しい大きなイベントでも、好きな人は集まってくれるとは思いますが、地域の人達に与える影響度は限定的になりがちです。
地域を変えて行きたいと願うのであれば、開催頻度を多く設定できる小さなイベントは効果的だと思います。

リピーターの確率



前項の続きのような感じですが、トライ&エラーで内容を向上させ、地域の中への文化として定着していくことで、イベントの質の向上が期待できます。
一回だけのイベントでは、どうしてもリピーターを獲得するのは難しいですが、継続開催を行うことで、何度も通っていただけるリピーターを獲得しやすくなると思います。

今後、人口減少の続く日本では、外からの観光客の絶対数は減少していくことは間違いないコトです。そんな中でも何度も通ってくれる人を増やすことは、経営的な意味も大きいです。
また、リピーターを獲得できるだけの質の高いサービスが提供できることは、新たなリピーターを継続的に獲得できる可能性が高いことも意味します。

これは、しっかり意識しないといけなポイントですし、この点においては大きなイベントでも、小さなイベントでも差はないですが、小さなイベントの方がよりやりやすいかとは思います。

大きなイベントの意味



では年に1回の大きなイベントに意味がないのかと言われると、そうではないと思います。
やり方を工夫して、優秀な人材を投入することで、上に書いたような内容を達成していくことは可能だと思います。
ですが、最近の大きなイベントには若干、違和感を感じる部分もあります。

大きなイベントを開催する場合は、地域の持ち出しが発生する傾向が強いと思います。
協賛金や補助金などです。

いわゆる「祭」にあたるモノであれば、地元の出資者も資金を出してくれるケースは多いです。
たとえ、自分たちでお金を出してでも続けて行かなければならない意味をもつ「祭」ですので。
ところが、かつての「祭」の場合は、出資するのも地元の人間ですが、その受益者も実は地元の人間であることが大半でした。
地域のお金で作った「祭」を、地域の人が楽しむという形ですので、ある意味、地域の仲の経済が循環していたわけです。

最近の大きなイベントの中には、地域の資金で作った「祭」で、地域外の人を集めて楽しませているケースが多いと感じています。
他所から人を呼びたい、という趣旨で開催される「祭」が増えてきたので、これはこれで目的にかなった状況ではありますが、結果的に、地域の資金が外部に流れていっているケースが多く、地域の「祭」という意味が弱まっているとも感じています。

「祭」に関しては、昭和初期以前のもっと貧しかった時代に行われていた内容と、今の内容は、きっと大きな差があるんじゃないかと感じていて、このへんに関しては今後もっと見識を深めて行きたいと思っています。
今は、まだ表面的な部分にしか目を向けきれていないですが、こうした部分、もっと勉強したいです。

まとめます



小さなイベントのメリットとしては

1.開催負荷の小さなイベントでスタートを切る
2.継続開催で質の向上を目指す
3.地域の中への新しい文化の定着を意識する
4.繰り返し訪れてくれる方を大切にする。

こうした感じでしょうか。
一概に大きなイベント、小さなイベントで良し悪しを論じることはできないと思いますが、小さなイベントのメリットを意識しつつスタートしていくのは重要だと思います。

開催負荷が小さい、というコトは誰しもが行動を起こせるという意味もあるのですから。
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