最近のスマホは自転車乗りには便利なもので、何が便利かっていうとGPSが装備されていることです。
位置情報を常に取得することができるために、自分がどのルートを走ってきたかを克明に記録することができます。
走行ルートをいろいろと分析/解析することができるので、トレーニングとか、プランニングとか様々な用途で役に立ちます。
掌サイズのデバイス一つ持つだけでいいので、自転車乗りにとってはありがたいことであります。

STRAVAを利用してGPSデータを記録


自分がGPSデータの記録に使っているのはSTRAVA(ストラーバ)というアプリを利用しているのですが、これは記録したデータをiPhone(Android版もあります)の画面のみならず、STRAVAのウェブサイトにアップロードして、詳細に確認したり、ブログやSNSに公開できるようになっています。

例えば、この間の男鹿サイクリングウェルカムデーの記録はこちらです。


距離80kmを4時間ちょっと、獲得標高(登り坂の合計)は1,671mということです。
リンク先の画面では、もっと詳細な内容が確認できます。

獲得標高が合わない?


実は、この日は一緒に走った方の中に、同じくSTRAVAで使ってらっしゃる方がおられまして、そちらのデータを見ると獲得標高は837mと出ました。
何と、同じコースを走ったのに倍近く値が違うってどういうこと?
というわけで、ちょっとググってみました。

GPSの原理


まず、GPSは人工衛星からの電波をキャッチして、衛星からデバイスまでの到達時間を精密に計測することで位置情報を割り出します。
その場合、単一の衛星からの電波より、複数の衛星からの電波があった方が、より正確な位置情報になります。
GPS衛星自体は、赤道上空に等間隔で配置されてますので、水平方向(距離)は、かなり正確な数字を期待できます。
ところが、上下方向(高度)には複数のGPS衛星があるわけではないので、それほど正確な数字が出ないケースが多いようです。
つまり、GPSの高度情報はかなりのばらつきがあると思って間違いは無い。
それほど正確な情報ではないわけです。

エクスポートしたデータを見てみると、1秒ごとにログを残していますので、仮に1回ごとに1mの誤差があるとすれば、10秒の間に5~10m程度の獲得標高の誤差につながる可能性があるというわけです。

GPSデータの解析技術の差


つまり、この誤差を補正すること無しに獲得標高を算出してしまうと、完全な平坦路を走ってるにもかかわらず、1分で30~60m、1時間で1800m~3600mぐらいの誤差になりかねない。

おそらく適当な間隔でデータを間引いたり、ある範囲でならしたり、地形データと照合したりと、なるべく現実の移動と同じになるように、それぞれアプリ側で解析して算出していると予想されます。
実際のトコロ、自分のSTRAVEのデータをgpxファイルに書き出して、それをGoogleアースというソフトに読み込んでみたところ獲得標高は1400m程度と、これまた食い違う結果になっています。
どのアプリも、独自の方式で、誤差の大きなGPS高度データから獲得標高を算出しているのは間違いなさそうです。

ルートラボが基準になるのでは


とは言え、どこかに基準がないと、トレーニングに役立てようにも役に立ちません。
そこで、今度はGPSデータを利用しない、地形データからルート/獲得標高を取得するルートラボを使って確認してみました。
その結果がこちら。

リンク先の詳細画面で確認すると、獲得標高は849m。
どうやら、こちらの獲得標高が実走結果に近いようです。

やはりノウハウの蓄積が勝負か?


では何が、獲得標高の差につながったかと言えば、やはりそれはノウハウの差ではないかと思います。
この日、一緒に走ってくれた方は、データはSTRAVAで管理してますが、記録デバイスはGarmin Edge 510という自転車向けの専用デバイス。
Garminと言えば、GPSを利用したデバイスの草分けのようなメーカーで、自転車だけに限らず、様々なスポーツでGarminが利用されています。
欧州の有力プロロードレースチームのスポンサーもしてましたし、このジャンルのメーカーの中では最も、技術やノウハウが蓄積されているとみて間違いなさそう。

とすれば、誤差の激しいGPS高度データを、独自のノウハウで巧みに解析して、妥当な獲得標高を算出しているとみるのが妥当かと思います。
流石にGarminというトコロです。

まとめ


ハードウェア設計/製造では、技術キャッチアップは比較的用にできたとしても、こうした各社独自のノウハウのようなものは、そう簡単には蓄積できません。
こういったデータを、丁寧に蓄積して磨き上げていくことで、余所では真似できないサービスを実現できている好例というコトなのでしょう。

うーん、自分もGarmin欲しいかも~って言っても、それなりのお値段なので、なかなか簡単には手は出せませんが。

以上。
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