近年、様々な専門的な分野のエッセンスを取り出して、それを分かりやすく説明して、観光に活かそうという取り組みが盛ん。

身近何トコでは、ジオパーク関連のお話なんか正にそう。

「仕組み」や「ヒミツ」は面白い


自分も小さい頃は、「ちきゅうのヒミツ」みたいなタイトルの、子供向けの図版多めの本なんか読んで、地球の断面図を見ながらマントルがあって、地殻があって、その上をプレートが動いていて…みたな説明をワクワクしながら読んでた記憶がある。

そんなこともあって、ジオパーク関連のセミナーや検定試験などには、よく出掛けてます。

そうした「仕組み」だの「ヒミツ」みたいなのが好きなヒトにとっては、それ、そのまま少々難しい内容でも、そのまま伝えてくれれば、それはそれで面白い。

一つ一つの岩の分類名や、具体的な年代の数値なんかを、きちんと覚えきるようなコトは難しいものの、かつてこの地で、どんな地質学的な活動があって、その結果どのような変化があって、その痕跡がどのように残っているかを伝えてもらえるだけで十分に面白い。

易しく説明するのは難しい


ところが、こうした動きを観光や産業に結びつけようとするのと、途端に話のハードルが上がる。

なるべく普段の地域の暮らしに結びつけようと、いろいろと努力をしてるよう。

例えば、ある地域に果樹園があって、その地域に果樹園が広まったのは、水はけのよい火山灰が堆積した層がこの地域にあるからで、それは身近な山がかつては活火山であったから…というようなお話。

これ、確かに、暮らしに結びついた話なんだろうけど、それを一般の方が面白いと感じられるかどうかは…どうなんでしょう?

こうした話を取り込んでいくのはともかく、ジオパークの中心に据えようとすると、なんとなく話の核がぼやんとしてしまう気がして「仕組み」好きにはつまらない。

コアになるヒトが面白がって欲しい


このあいだ講習会に出たときは、そのへんが如実に出た一瞬を見ました。

いつものジオパークの基本のお話をしている間に、先日、小笠原諸島近辺で発生した地震の話題になりまして。

非常に震源が深かったので、揺れた地域は広かったものの、被害が出るほどの大きな揺れにはならなかったやつ。

ところが、この地震の規模はM8.1という巨大地震クラス。
震源が600kmという深さだったので揺れはさほどでもないものの、そもそも、この深さで、これほどの巨大な地震が発生するメカニズムは、まだまだ未解明な部分が多く、学者さんの間でも未知の領域に近いらしく。

そーした話をする時の、講師の先生の楽しそうな表情っていうのは、これは今まで見たことのない表情。

うーん、ヒトを惹きつける取り組みで、一番必要なのはここなんじゃないかと。

コアになって進めてるヒトが、面白がってくれないと、まわりにその面白みが伝わらない。
こーゆーとこって大事。

難しいコトを無理に易しくするコトはなくって、そのエッセンスの部分を凝縮して、難解さを楽しめるような…そんな取り組みに発展していって欲しいなぁ。
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