パソコンのスペックというのは、もうはっきり言えば一線横並び。
カタログで眺めていても、スタイルもそう代わり映えもせず、せいぜいカラーと価格ぐらいしか選びようがないのが正直なトコです。

こうした状況の中、新興国メーカーとやりあうのは相当に厳しく、日本メーカーではSONYがパソコン事業を本体から切り離しました。
SONY本体から切り離されたVAIO開発部隊は、バイオ株式会社として、この7/1に僅か200名程度の小さな会社として再スタートしました。

新しいバイオ


自分が「VAIO PRO 13」を使っているコトもありますが、このバイオには大いに期待してます。
もう規模を大きくして、コストを切り詰めてというやり方では、もう新興国メーカーには対抗できないだろうというコト。
ここ数年のSONYのPC部門はそれで失敗したわけですが、残ったNECや富士通、東芝が安泰というわけでは決してないです。
世界最大のPCメーカーは中国LENOVOですし、今後、規模とコストを全面に出した攻勢はますます苛烈になります。

バイオは、会社規模からして、10万円以下のボリュームゾーンを大手メーカーと争う必要はないです。
大量生産、大量購入、大量廃棄を前提にした価格だけを売るような製品とは別の道を進まないといけません。

ボリュームゾーンを狙う余所の大手企業では製品化されるようなことのない、独自の製品をリリースし、余所と比較して購入するのではなくて、大多数が指名買いで購入するような製品を目指していく製品…それが必要です。

日本の製造業の試金石


人件費の高い日本で製造業が生き残るのは、非常に難しいのは間違いないです。
日本の高い技術力を活かして、という話はあちこちから聞こえてきますが、実際に日本の大手メーカーがやっているのは、拠点を海外に持っていって人件費を削り、部品の単価を下げて原価を下げ、Wintelのプロモーションに乗っかってマージンをもらい、結果、どこにでもあるような製品しか作ることができずに、最終的には価格競争で負けてしまってます。

特に大手であれば、大手であるほど、新興国メーカーとの持久戦に持ち込まれて、不利な状況を強いられてますし、ここ1年の円安で少々息をついてはいますが、内需が伸びる状況ではない以上、ちょっと為替が振れるだけで経営が傾く状況は変わらないでしょう。

ここからの脱却には、小さな規模で、余所では作れないプロダクトを生み出すスタイルへの転換が必要だと思っています。
大きな会社で、大きな工場で、っていうスタイルでは、変化の激しい時代を生き抜くことも、次の世代のプロダクトを生み出す力も持ち得ません。
その意味では、今回のバイオは非常に見所のあるトライアルになるかも知れません。

まとめ


自分としてはVAIO PROのような、しっかりとした作り込みがされているプロダクトを継続してもらえれば不満はないんですが、それだけでは経営的に成り立たない可能性もありますし、様々な製品開発が行われるかと思います。

一般的なPCの用途向けではなく、新しい市場を生み出せるようなプロダクトが生まれれば、また違う状況を生み出せるものと期待しています。
記者会見でも出ていたWindows以外の選択肢や、そもそもパソコンというスタイルにすら拘らない製品が出てきてもおかしくないですし、あらゆる方策が検討されるはず。

普通に考えると、メーカーとしてやっていくには、厳しい状況なのは間違いないですが、小さな会社に残った人間たちの、魂あるプロダクトの登場に期待してます。
まぁ、登場は早くても年末でしょうが、今から楽しみです。

以上。
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