何かの文章で、「地方からの若者の流出を防ぐ」という言葉がありました。
この言い方は明らかに間違いです。

自由意思で移動する若者


今まで地方から出て行った人達は「流出」したなんて言わないのに、これから都会に出ていく若者に対して「流出」したなんて言い方をするのはフェアじゃないです。

今まで都会に出て行った人も、これから都会に出ていく若者も、それぞれの自由意思で住処を変え、仕事を選んだ結果でしかないんですから。
それを、地方の衰退という本人とは関係ない事象を理由に「流出を防ぐ」という言い方で自由意志を縛るのは、とても近代国家の市民が言うセリフではないです。

好きなコト、やりたいコトをやろう


それこそやりたい仕事があるのに、それを我慢して、地方のフツーの会社や、お役所だのに勤めるなんていうのは、一番やっちゃいけないコト。
好きなコトに打ち込んで、好きなコトにのめり込んで、好きなコトを成し遂げた経験もなしに、ただ我慢して仕事に従事するだけの人生では、何のために生きてるのか。

都会に行ったからと言って、必ずしも自分の求める仕事に就けるとは限らないですが、地方に残るという理由のために、それを初めから諦めるのは間違っています。

優れた人材の取り合い


これから、地方で生きていくことはますます厳しくなっていくのは間違いないです。
そうした時に、人に命令された仕事しかこなせないという人材は非常にまずい。
成功するか、失敗するかはともかくとして、ゼロから仕事を起こしていける人が数多く必要になります。
まぁ、都会は都会でそうした人材を必要とするわけなので、その意味では地方と都会で人材の取り合いになるわけです。

そこで単純に、年収のような基準で人材の取り合いをしてたら地方は負けます。
実際、今がその状況ですので。

地方でしか成立しない事業


多くのケースにおいて、カネを稼ぐにあたって地方よりは、都会の方が有利です。
ところが、都会よりも地方で行う方が、高度で、効率よく進められることも数多く存在します。

まず、一次産業をベースにした事業は都会では行えません。
豊かな自然環境を元にした活動も、地方でしか成立しないでしょう。
他にも、自分が有望と考えている自転車に乗る楽しみを提供するような事業も地方でしか進められないでしょう。

勘違いしてはいけないのは、単純にこうした事業や活動を、都会の人達に切り売りしてるようでは、当然成立しません。
まさに現状がそうです。

結局は数ある地方の一つとして地方同士で競争をしてしまっていては、無駄な価格競争を生み出すだけです。
そんなのにつきあっていたら、生き残れる地域ですら、潰れかねません。

地方でしか生み出せない価値


必要なのは、これらの都会にない要素を、他所の地方にもない価値として磨き上げていくコト。
安売り競争をしているだけでは早晩行き詰まるのは目に見えていますから、高い価値を生み出し続けることのみが、地方が地方として生き残る唯一の道だと考えます。

こうした、ここにしかない価値を生み出していくことは、非常に魅力的な仕事です。
その価値を理解する人であれば、若者であろうが、他所者であろうが、どこからでも人材を呼び込めるはずです。

まとめ


若者の流出を防ぐ必要なんて何もありません。
必要なのは、都会にも、他所にも、何処にもない価値をその地域で生み出すこと。
それさえできれば、放っておいても人が集まってきます。

どうやって今の状況を維持するとか、そんな問題はささいです。
この先、ここで何を生み出せるかが重要なコトだと。

以上。
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット