昨日のさきがけの記事です。
ほんとはリンク貼っておきたいんですが、新聞屋さんのHPってすぐ記事消しちゃうので、画像で。
namhagedou
これから、ナマハゲはどうするんだべさ、みたいな話ですね。
議事録とか公開して、誰がどんな話をしたか分かると、いろいろ捗ると思うんですが、たぶんそんなこともないと思うので、思うことをつらつらと。

本来のナマハゲと今のナマハゲ


「今のナマハゲ」は、自分が子供の頃に比べると、ずいぶんと優しくなったようです。
当時は、もっと乱暴でしたし、もっと情け容赦なかったです。
子供をきつく叱りつけて引きずりまわし、家の中のモノを壊したり散らかしたりも普通にありましたし。

今は、子供がよい子にしてる、悪いことはしてない、っていうと頭をなでたり、握手をしたり。
お年寄りがいれば、肩を抱いて、まだまだ元気でいれやと優しい言葉をかけたり。

分類上、ナマハゲは想像上の存在で妖怪変化の類です。
神様という言い方をする人もいますが、そのあり方が、人心を映し出す鏡であることには変わりありません。
これだけナマハゲが変化しているということは、それだけ男鹿に住む人の心が変化したということ。

何か進め方が間違ってたとか、都合のいい部分だけが残されたとか、そういう意味ではなくて、変化した姿に意味があります。
「今のナマハゲ」は、超然とした人智の及ばない存在ではなくて、人の横に並び立って、よりそう存在として求められてるというコトです。

ここで「本来のナマハゲ」という議論をすることに、あまり意味はないです。
そもそも菅江真澄の手記に残されている頃のナマハゲは、今とは比較にならないほどの恐ろしい存在のように読み取れますし、実際そうだったはず。
明治の頃には、警察の介入が必要になるほどであったことを聞くに「本来のナマハゲ」というのは、「祭り」や「伝統行事」というよりは、ひょっとしたら「呪い」に近い存在だったのかもしれないです。
「呪い」や「恐怖」を使って、人を治めるという手法はかつては普通にあったわけですから、そのあたりに起源を求めることもできそうですが、まぁ、自分はその専門家ではありませんので。

いずれ「今のナマハゲ」の姿は、大晦日に男鹿の家々で行われている行事が「今のナマハゲ」です。
これ以外の姿に「本来のナマハゲ」を求めることは、今となっては意味がありません。

商売のナマハゲ


ナマハゲを商売やら、観光やら、果てには教育に使うことにどうかという議論は、前から尽くされてきてるわけですが、基本的には、今現在フリーパスで使われてます。
居酒屋の余興をしたり、土産物パッケージにされたり、テレビでアシスタントをさせられたり、CMに出たり、東京に出張したり。
善し悪しはともかくとして、現状そうです。

このように使われてるナマハゲに関しては、男鹿の家々で行われている「今のナマハゲ」との関連性は断ち切って考えるべきだと思います。
どんなに「今のナマハゲ」の意義や、伝統を説いたところで、酔っ払いや、土産物のイラストや、テレビのADまがいの所作から、それを感じてもらえるわけはありませんので。
これは「商売のナマハゲ」です。
彼らは、自社の利益や目的のためにナマハゲの見栄えだけを欲してるわけですので、もし使いたいというのであれば、契約をして使ってもらうのが筋です。

その姿を使うこと(面や衣装という物理的な話ではなくて)に対して、禁止事項を盛り込んだ契約者にサインをしていただき、使用にあたっての料金を取り決めて使っていただくのが「商売のナマハゲ」として必要なことだと思います。
芸能事務所がタレントを管理するのと一緒です。
この形であれば、双方納得の上でカネで解決できますし、余計なトラブルになることも少なくなるはずです。

禁ナマハゲでもしたらよろしい


総じて、男鹿の観光はナマハゲに頼りすぎな感はあります。
何にでもナマハゲをつければ売れるだろう、客が来るだろう、という安易な利用が大半をしめています。
確かに幾ばくかの効果はあったでしょうが、今やその神通力も失われて、あらゆる観光がジリ貧に追い込まれているのが現状。

ここは一つ、ハタハタを見倣って、3年くらい、一切の産業から「ナマハゲ」という単語を使うのを禁止したらどうでしょうかね。
いっぺん、そこから離れて、自分たちの実力を見極めてみるのも必要かも。

実際、地元の男鹿ですら「名ばかりナマハゲ」は溢れかえってますし、それそもそもナマハゲ付けない方がいいんじゃないのってモノにまで「ナマハゲ」「ナマハゲ」「ナマハゲ」…
交通安全運動とか、挨拶励行運動とか、そんなのに「ナマハゲ」を使うのは、想像力がなさ過ぎます。

まとめ


失われた「本来のナマハゲ」
人心を映す「今のナマハゲ」
利益を求める「商売のナマハゲ」
溢れる「名ばかりナマハゲ」

整理してみると、いろいろとスッキリする気がしますがどうでしょう。
「本来のナマハゲ」と「今のナマハゲ」に関しては男鹿の中の話で、余所とは関係ありません。
「今のナマハゲ」は、時代と共に変化していくもので議論してどうこうする存在ではないです。
「名ばかりナマハゲ」を整理し、「商売のナマハゲ」と共存を計れるように仕組みを整えていくのが、今やるべきことなんだと思います。

とはいえ、まぁあくまで一男鹿市民の声ですので、お上の方で、どのように考えて動くのかは分かりませんが。

以上。
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