衰退する地方で、10年、20年先を見ると、今成立している多くの仕事が、既に成立しなくなっている状況というのが、かなりの数見て取れます。
一般的な小売りや飲食はもちろん、国からの交付金を原資にして行われる公共事業も、今後国が財政再建をまともに進めれば、大幅な減額が予想されますし、そもそも中央がいつまでも地方にカネを出し続けてくれると脳天気に考えてられるほど楽観的な財政状況ではないです。

このへん、あと5年かそこらで引退する人を除いた、すべての人が考えておかないといけないコトです。

シンプルな回答


この問題に対しての回答は非常にシンプル。

仕事が成立せず稼ぎにならなくなるのが分かっているのなら、稼ぎになる仕事を新たに作り出さないといけない、というコト。
今までの仕事や生活に囚われずに、新しいビジネスモデル(そこまで格式張らなくていいですが…)を作らないと、衰退していく田舎に住み続けることもできなくなるというコト。

引きを強くするコト


例えば、飲食店で考えてみると、今までの人口規模なら、企業やお店が密集するような場所に出店することで、集客を図ることができたわけですが、地域が衰退して人口が維持できなくなれば、こうしたスタイルは通用しません。
このスタイルを続けるためには、地域から出ていって、人の多いところに出店するよりありません。

地域の中に留まるためには、人のいる場所に店を出すのではなくて、人が目指して来てくれるスタイルが必要になります。

・ちょっと遠いけれど、他にはないメニューがある。
・お店の周りの風景が素晴らしい。
・居心地のよい雰囲気のある建物に癒やされる。
・お店の人との会話が楽しい。

などなどなど。

移動の時間とコストを支払ってでも行きたくなるような、そうした「引き」の強い店であれば、周辺人口に関わらない集客能力を備えます。
観光地としての素養のある男鹿半島ですので、こうした外部の人を「引き」よせられる地域としてなら、成立させられる仕事もあるのではないかと考えています。

そうした、地域の魅力を「引き」だす力のある場所が増えることで、地域全体としてもプラスに働くのは間違いないですし。

余所にはない「引き」を作る


これは他のあらゆる産業においても同様です。

飲食店や、観光施設はもちろんのコト、公共事業にしたって、この地域には余所に比べて、これこれこうした重要な要素があるのだから、中央のカネを使ってでも維持管理が必要と認めさせる実績があれば、人口規模以上のインフラを維持することも可能になるわけですし。

ただし、余所にはない地域の魅力と言われた時に「自然」「食べ物」「人情」なんていう、どこの田舎にもあるようなモノをあげているようではダメダメです。

「自然」というなら、それは海なのか、山なのか、川なのか、森なのか。
仮に「山」だというなら、どの「山」の、どの部分で、どののようにアクセスして、誰が外から来た人を面倒見てくれて、何を体験できて、どんな人達からの評価が高いのか、などなど、などなど、詳細に言えるぐらいでなければ、それはただ単にそこに「山」があるだけで、何の魅力にもなっていないというコトになります。

スポーツサイクルで感じる男鹿半島


何度も、このブログを読んでもらっている方々にはお馴染みですが、やはり男鹿半島を自転車、スポーツサイクルとの相性が抜群にいいです。

平地、アップダウン、山岳と様々なコースが、外周にして80km程度の地域内に密度高く備わっています。

そして海岸線沿いであるとか、砂浜であるとか、断崖絶壁であるとか、豊かな田園地帯であるとか、山間の道から見晴らしのよい高台であるとか、ほんの少し移動するだけで多彩な風景を目にすることができます。

周囲を海と湖に囲まれた半島で、これだけのエリアにサイクリストを飽きさせないコースを用意できる場所はそんなにありません。
ここであれば、大きなサイクルイベントを開催するにしても、小さなサイクリストの集まりで活動するにしても、やって来てくれたサイクリストを楽しませることができるのは間違いないです。

唯一の弱点は、1周の外周が80km程度なので、サイクルイベントの定番であるセンチュリーライド(160km)の距離を用意するのには工夫が必要になるぐらい。
さすがに、男鹿半島を2周するというコース設定には…まぁ、もしかすると話題になって多くの参加者を集めることができるかもしれないですが。

今のところ、自分が動いているのは、小さなサイクリストの集まりで活動するにとどまっていますが、未来にはサイクルサポートを行う施設であるとか、サイクリストをターゲットにした宿泊施設といったところまで発展させられれば、十分に稼ぎになると考えてますし、そうしたモノが出来てこなければ、この場所に住み続けることもできないだろうな、とは考えています。

まとめ


「仕事を作る」というと何かとても大変なコトをしなきゃならないようなイメージがありますが、実際、会社に入って雇用されている立場であっても、会社の中で「仕事を作る」という経験は誰しもあるかと思います。
何も巨大なプロジェクトを動かしていく必要もないですし、小さな仕事、小さな稼ぎからスタートすればいいだけ。
それを、より地域に密着した立場で行っていかないと、衰退する地域に未来はないというのが持論です。

もちろん、自分一人で焦ってやっても、さしたる結果も出せませんし、周りにコミュニティを形成しつつ、その中で継続的に仕事を作っていけるようにならないと…というのが直近の目標でもあります。

以上。
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