この間から、衰退する地域の中で活きていく取り組みにおいて、「大人数で集まるか、少人数で進めるか」のお話をしたトコロですが、引き続き資金をどうするべきかについて、思うところを少々。

補助金依存の危険性


もう、何度も書いてるので、補助金に依存することが危険なのは言わずもがな。

・取り組み内容が補助金メニューにそって制限される。

・1~2年程度で終了する。

・補助金ありきの会計になれると経営感覚が狂う。

・書類作成が超めんどくさい。

とまぁ、ちょっと思いつくだけでデメリットがわらわら出てきます。

基本、補助金をもらって活動をするということは、行政の代行を強いられるだけで、自分たちのやりたい取り組みができるわけではないというコトは認識しておく必要があります。

その視点で考えてみると補助金をもらって活動するのに向いている内容というのも、あることはあります。

・教育、医療、福祉、インフラに関わる活動。

・短期間で終了する活動。

・収益事業には、なり得ない活動。

というように、ホントにもともと市役所で分担する内容、もしくはそれを補完するような活動になります。
これらは現在を維持するための活動であって、将来的に新しいモノを創造していくという取り組みにはやはり補助金はそぐわないように思います。

補助事業は公共性を認定するわけではない


追記しておきますと、借金大国である日本の行政は、信じられないコトに、この経済状況でも、各種補助金事業を充実させて、地方自治体の担当者はそれを何とか自分のトコロに取ってくることに情熱を燃やしているのが実情。

正直、書類さえきちんと揃えることができれば(超めんどくさいですが、コツを掴めば難しくはないです)、公共性も発展性も関係なく、誰でも補助金はもらえます。

補助金を頂けることで、自分たちの活動が認められたなんていう感覚は持たない方がいいです。

資金をどう自活するか


取り組みに必要とする資金は自活することが必要です。
補助金では継続的な取り組みはできませんし。
では、どのように自活するのかがテーマになります。

●会費(会員出資)


同じ目的を持った人同士での出資なので、トラブルも少なく一番確実です。
会員数が少ない場合、集まる金額もたいしたコトはないですが、事務・連絡費等ぐらいなら賄えます。

もちろん、スポンサー的に資金を出してくれる方がおられるようなら、ありがたいですが普通はまずありませんので。
仮にカネを出してくれる人がいたとしても、カネと一緒に口を出してくる可能性もありますし、またあまりに自由に使えるカネが手元にあることは、補助金同様、まともな経営感覚を狂わせてしまうこともありますので、注意が必要だと思います。

また、最近流行りのクラウドファンディングというのも賛同者を集めてお金を出資しえもらうわけなので、この括りに入ると思いますが、技法的な話としては別の回に譲ります。

●収益イベント


有料入場でもいいですし、物販でもいいですし、飲食でもいいですし、何かしらの収益イベントを開催してそれを資金源にする方法。
とはいえ、ここであんまり活動や取り組みと関係ないイベントをしても、あんまり意味がないですので、それぞれの取り組みの元になる商品やサービスを集めて開催するのが妥当なトコ。

といいますか、最低限これで収益が出るような取り組みでなければ、それ自体を続ける意味が疑わしい気がします。
自分たちがやりたいことが本当に地域にプラスになるのか、地域の中で継続していくべきコトなのかを、何度でも問い直すべきかと思います。

ちなみに収益イベントを開催するにあたって、経験上、あんまり頑張りすぎないほうがいいです。
めちゃくちゃ疲れる割には、大した収益にはなりませんし。
イベントを継続することが取り組みの目的ではありませんので、あくまで資金集めが目的であって、そこを間違えないようにするのが大事です。

あと、セミナーだの、フォーラムだの開催して、どこか余所から人を呼んで講演会を開いたりする場合は、たいてい補助金イベントなので、収益確保を目指すような色気が見えなかったりします。
その意味では、あんまり面白みはないです。

●活動自体で収益を出す


上の収益イベントと似ていますが、取り組み自体が収益に繋がるようなスタイル。
一番理想のスタイルです。

地域の中でのニーズを形にして、それをサービスとして提供する。
ある意味、企業活動と共通する部分が多数ありますし、ここからのスピンオフで実際に起業することもありえます。

最終的には起業まではせずに、エッジのたった市民活動として留まることもあるでしょうし、そのへんはコアで進めるスタッフの判断です。
いずれニーズがある取り組みなので継続的に活動できるでしょうし、継続することでそれを元にした文化を地域に根付かせることも可能です。

自分が開催している「サイクルアクティビティ男鹿」も、ここにカテゴライズされるようなスタイルを理想にしています。
今のところは、収益らしい収益は出せてはいませんが…

「稼ぐ」ことの重要性


すべての地方の衰退に対する取り組みにおいて「稼ぐ」こと、それ自体は非常に重要な要素です。
そもそも、地方の衰退は、地方が自力で「稼ぐ」ことが出来なくなった(もともと出来なかった)ことに起因します。
地方が自力で「稼ぐ」ことができさえすれば、ほとんどの課外は解決されると言っても過言ではありませんので、その意味では一番の重要項目。

自分たちの取り組みを継続的に続けていく、そこからどんどん発展させていく、地方に新しい文化を根付かせていく、そうした取り組みを進めるためには、やはり「稼ぐ」ことを意識した動きを基本に据えていくべきだと思います。

まとめ


どうやったって収益の出ない取り組みというのは、もちろんあります。
海岸の清掃であるとか、地域の子供達に音楽を教えるとか、他にもいろいろ。

ですが、そうした収益の出ない取り組みは、他の収益事業の「儲け」を使って継続させていくべきであって、そこを安易に「補助金」に頼るのはあまり賢い考え方ではないです。

そもそも「補助金」の原資は税金ですので、結局は自分が出資したコトに変わりないですし、その上知らないうちに国債だの、市町村債だの、勝手に借金までされてるわけですので、「補助金」に頼ることは「借金」に頼ることと同義です。

今、地方で活きていく為には、自力で「稼ぐ」ことが最も重要だ要素であるのは間違いないです。

以上。
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