この二つ…似てます。

いずれも価値はあるものの、その価値を実感できる人間の数が限られるという点が非常に似ている。

特にオーガニックは名が知れるようになってから日が浅く、自分の中で認識に困る部分もあるので、そのあたりをちょっと整理して書いておきたい。

高音質なハイレゾオーディオ


世の中の大多数の人間にとって、音楽の音質レベルはCD程度であれば十分です。

レンタルCDで借りてくればコトは済みますし、多くの人はそれをmp3やaacに圧縮してスマホや携帯プレイヤー、カーオーディオなんかで再生してます。
それだけでも十分に良い音で楽しめますから。

ここ数年でハイレゾというCDの数倍の情報量を持つフォーマットが登場しました。
CD以上の音質で音楽を楽しめるというコトで、ネット配信で急速に売り上げを伸ばしてますし、オーディオマニアの間では定番になりつつある。

もちろん、その分お値段は高めで、ネット配信で、通常音質の曲が250円程度に対して、ハイレゾ音源は倍の500円程度の値付けがされてます。

それでも、良い曲を良い音で楽しみたい…という人にとってはお金を払う価値がある。

聞き分けられる人は限られる


ここで注意しないといけないのは、個人の聞き分ける能力の差。
これは個人差が非常に大きい。

一度mp3フォーマットで実験したコトがあるんですが、どの程度の音質まで聞き分けられるかどうかをビットレート(音楽の情報量を示す単位)を変えながら聞き比べてみました。

今現在、通常音質で配信されてる曲のビットレートは320kbps程度。
ところが、自分が聞き分けられたのは、せいぜい200kbps程度までで、それ以上はビットレートを高くしても、これといって変化を聞き分けられず。

逆にビットレートを下げる場合も100kbps程度までなら、そんなに気になるほどの変化は分かりませんでした。

これは、高音質なハイレゾオーディオには意味がない…というコトを意味するわけではなくて、音の違いを聞き分ける能力は個人によって大きく差があるコトを意味します。

数値上、高音質であることは間違いないですが、それを実感できる人は限られる…このことを認識しておくことは大事です。

オガーニックはどうか


無農薬であったり、添加物を含まない食品というのは、体に余計なものを取り込みたくない…という人にとっては、この上なく価値がある。

子供を育ててる家庭であれば、その傾向は強くなるだろうし、オーガニックとまでは行かなくても、甘いジュースやお菓子を子供に食べさせない…という家庭はけっこう多い。

この需要に対して、農家さんや加工食品屋さんが頑張って、様々な食品を提供してくれているのは良いコトだし、そうした食品は、農家さんと消費者の関係性を改善したり、食品に対してリピーターを生んだりと、非常にメリットがある。

生産コストの関係で、やっぱりお値段は高めなんだが、これは仕方がないだろう。

その一方で、オーガニック食品を食べた場合の、直接的な違いというのは実感するのが難しいコトではある。

無農薬で作ったからといって味や鮮度に違いはない。
無添加の食品を食べたからといって、体が健康になるわけでもない。

中には農薬や添加物を含んだ食品ですぐに健康に影響する人もいるだろうし、味の違いを実感できる人もいるだろうが、その人数は多くはない。

基本的には、農薬や添加物を含む食品を食べるコトによって発生する健康上のリスクを避けるのが主目的なわけなので。

つまりは、オーガニックに価値があることは間違いが、それを体感できる人の数は限られている。
その意味で、オーガニックとハイレゾオーディオには共通点が多いと感じてる。

共通しない点


その一方で、共通しない点ももちろんある。

ハイレゾオーディオを楽しんでる方々は、かなり控えめだ。
自分は音が良いコトを感じてそれに満足している人が多いものの、それをことさら他の人に勧めてるのを見かけるコトはあまり無い。

これはおそらく歴史の差だ。

オーディオという趣味の歴史は非常に長く、その間様々な方々が高音質のオーディオセットに触れてきたはず。
ところが、今現在、オーディオセットの主流は、繊細な音の違いを鳴らしきる大きなシステムオーディオではなくて、ヘッドホンで聞くことが前提の携帯プレイヤーやスマホだ。

もちろん利便性とか、騒音とか、他にも要因はあるだろうけど、一番の要因は、音質の差異を聞き分けられる絶対数が少ないということだと考えられる。

高価なオーディオセットを入手しても、その違いをはっきり認識できなければ、無駄な買い物になる。

それがオーディオの長い歴史の中で共通認識になってる。
それが分かってるから、他の人に強く勧めたりはしないのだろう。

歴史の浅いオーガニック


オーガニックに関してはいえば、まだこの共通認識が整っていないと感じることが多い。

歴史が浅い故に。

裏付けになる研究もまだまだ量的に不足しているし、中にはトンデモなモノも入り混じっているのが現状だ。
既存の食品に対して不安感を煽って自分の商売につなげているだけの人も一定数いる。

こうしたオーガニックの名を騙るような存在が自然淘汰されていく歴史を積み重ねていくことが今後重要になっていくと思う。

もちろん、消費者として商品を食べてるだけでは、そうした淘汰は促されない。
消費者でいるだけでは不十分だ。

実際に生産してる人と会って話をしたり、そうした商品の生産現場に伺ったり、商品を取り扱ってみたり、オーガニックに対しての経験値をどんどん積んでいくコトが大事だと思う。

その中で、何が本物で、何が虚偽かを見抜ける能力が身につくし、本物の中でも、その重要度に差があるということを認識できるようになるはず。

今は玉石混交だ。

ここから歴史を積み重ねていかないと。
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット