昨日の「楽しく続けるコトが目的ではないので、念のため。」についてもう少し書いてみる。

「楽しく」やるコトは否定しない


「楽しく」やるコトを否定するわけではないのは、昨日も書いたとおり。
そもそも好きこのんでイヤなことをするわけはないのだから、楽しくなければ続かないというのも、最もな意見。
修行僧ではないのだから、苦しみの中で解脱を目指すのとは、ちょっと違います。
実際、「楽しさ」の中身もレベルも、共通の定義があるわけではないので、一概に言えることではないですが、それでも「つらく」「苦しい」よりは「楽しい」方がいいですし、継続できる可能性が高いのも確か。

組織にとって危険な空気を醸成


ただし「楽しく」やることを第一義にすることは、やはり危険なコトだと思います。

一番の弊害は、コミュニティの中に楽しくない状態を受け入れない空気が醸成されること。
議論の中で反対意見をぶつけあうのとも違う、その議論をすること自体を忌避する空気。
面倒に思われそうだとか、時間がかかって敬遠されそうだとか、ここまで来てひっくり返すようなコトは言えないとか、そーいうネガティブな意見を議論の場に出すことをお互い遠慮してしまうこと。

この空気はやっかいなモノで、一度醸成された空気を払拭するのは、ほぼ不可能だったりします。
そして往々にして、その議論が忌避された内容のしわ寄せが、お客さんや、ユーザーにいってしまうコトが少なくなかったりします。

自分たちの欲しい未来や結果がハッキリしている場合は、それに対して、今の進め方が本当に適しているのか否かは、常に吟味され、必要に応じて修正され、場合によっては中止することだってあるはずですが、「楽しく」ないコトを忌避する空気が醸成されてしまった場合は、思い切った意見を言ったり、それを由とする決定をしづらくなるコトは確か。

むかし、自分もとあるチームで、この醸成された空気に反して、反対意見をばっちりぶつけて、見事にチームからリジェクトされた経験があります。
きつい内容で言いましたし、今思えばもう少しマシな言い方もあったし、場合によってはリジェクトされるのも仕方ないかと覚悟しての意見でしたが、結果、自分も意見も受け入れてはもらえませんでした。

実際、悲しかったし、残念だったですが、今思えば、お互い望んでいた未来が違っていたコトは認識できます。
惜しむらくは、それが決定的になる前に、もっとお互いの想いを確認すればよかったんでしょうが、「楽しさ」を優先したがために、そうした「楽しく」ない作業は後回しにしたツケが、自分に廻ってきたのかと今では思っています。

「今楽しい」「ずっと楽しい」


「楽しく」やるというのも二通りあると思っていて、「いま楽しい」のか「ずっと楽しい」のか。

「いま楽しい」だけであれば、割とお手軽です。
先に書いたとおり、「地域活性化」と呼ばれているような活動は、フツーに楽しいです。
気の合う仲間、意見のあう仲間と、目的を共にして活動した場合の達成感は格別です。

ただ、こうした活動が、長期にわたったり、地域の経済に大きく貢献するほどまで成長したり、というのは極めて稀なケースだと考えています。
活動を長期に継続するためには、きちんとカネを回して、収益を再投資するサイクルを整えていかないといけないわけですが、こうしたケースでは多くの場合、これを補助金や、助成金、協賛金、もしくは参加者の持ち出しという形で調達しがちです。
こうしたカネは、よほどのことが無い限り1~3年程度で途切れます。
この時に、またゼロから別の組織やプロジェクトをスタートさせるなんていう時間的猶予は、我々には残されていないように思っています。

わが男鹿市は、毎年1,000人ずつ減って、残り3万人を切ったところ。
はたして、いつまで男鹿市が生き残れるのか…もう、のんびりしてる猶予はないです。

「ずっと楽しい」状態をキープするには、あらゆる面で知恵を絞り、カネを回し、工夫し続ける必要があります。
目的を達成するのに、一番適した方法は何か。
どうすれば、無駄な経費を減らし、プロジェクトの収益を出し、次に、来年に、次世代につなげられるか。
考えて実行しないといけない事柄は山ほどあったりします。
細かい課題にも真剣になって取り組んでいかなければ、あっという間に組織の活動は硬直化して、惰性で動くだけになってしまいます。
それは、多くの人にとって「楽しい」状態ではないと思います。
そんな「楽しく」ない状況は誰も望んでいませんから、全力で回避したい。

つまりは、「楽しく」やることそれ自体が、メンバーやリーダーの努力で達成されるべきことであって、何の努力も気遣いもなしに達せられるコトではないと、そういうわけです。

まとめ


自分たちが欲しいモノは、「楽しさ」と「結果」と両方です。
どっちが欠けても、先には進めない大事な要素。
「楽しくない結果」も要らないし、「楽しかっただけの終わり」も要らないです。

ただ、往々にしてどちらかを優先して進められることの多い要素であるのも確かです。
おまけに、各々のメンバーに、それぞれの基準がありますし、そうしたメンバーそれぞれの違いを意識した上で、バランスを取りながら進めていくコトが、「楽しい結果」につながるんだろうと考えます。

これはリーダーの資質とも言えますが、メンバー全員の責務であるとも言えます。

まぁ、月並みですが「バランス」が第一ってことで、ここは一つ。

以上。
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