例えば、それらしいタイトルを関したWebのインタビュー、テレビの特集番組、講演会やフォーラム。
それぞれの専門家と称した方々が、それらしい話し方をしている時の内容は要注意です。
特に対談記事で、二人で同じ意見のような場面を見かけると、それを真に受けてしまう可能性が非常に高い場面。

もちろん、専門家には専門家の見知がありますので、言ってる内容がデタラメだとか、デマだとかいうコトではありません。
専門家ならではの見知に溢れた内容であることの方が多いのですが、一つだけ注意しなければならないコトがあります。

それは、話の内容が特定のケースを元にして展開されるコトが多いということ。

専門家が知っているケースは限定的


たとえば「地方活性化」というような話題で専門家をお呼びした場合でも、その方がご存じの「地方」というのは、ここではない別の何処かで行った内容に限定されます。

いくつもの「地方」の事業に関わっている方であっても、全てではないですし、多くの「地方」の中で見られる特徴的な事象に関しての見知は豊富でしょうが、今ここの「地方」に関しては何の見知も持ってはいない。

どんな専門家であっても、関わってもいない、初めて来た場所の見知はゼロに等しい。
その状態で話す内容というのは、話者に都合のよい内容でしか話せない。
そこから聞き手が得られる内容というのは、一般的で、ありきたりで、当たり障りのない内容に限られるということ。

だって当然です。
ここの情報がゼロの状態で、ここの状況に合わせた踏み込んだ内容の話ができるわけないんですから。

原因も対策も異なるのが地方の衰退


同じように一括りにされがちな「地方」の問題ですが、似たような状況に陥っているからと言って、その解決策が似たような内容とは限りません。

というよりも、地方が同じように衰退している原因の一つには、どこの地方も同じような経済モデルで、同じような構造で組んでしまった結果とも言えます。
互いに競争もできず、ただ中央のカネに依存するモデルに安寧してしまったが故に現状に抗う手段すら持てないのが今の地方の状況です。

この状況から脱却するために必要なのは、余所がどのような取り組みをしているかを聞いたり、専門家からの安易なアドバイスに頼ることじゃないです。

自分の地方にしかない、自分の地方でしか実現できない事業は何かということを見極めるコト。
自分たちにしか提供できない、小さなサービスを磨き上げるコト。
それら小さな活動をどう育てて、どう数を増やしていくかというコト。

必要なのはそれです。
これは、地元にちょっと来て帰るだけの専門家には、絶対に判断できない内容です。
どれも、これも、自分たちがどう判断して、どう覚悟を進めていくか、ということに関わることであって、ここに専門的な判断を挟む余地はあまりありません。

もちろん、具体的なアクションを起こすに当たって、すでに余所に先行事例があるようなら、同じような内容で勝負するのは分が悪いとか、この内容で勝負するなら、こうしたモノが必要になるんじゃないかとか、そーゆーデータベース的な活用はありだと思います。

そーした内容の依頼に来てくれる専門家がいるかどうかは知りませんが。

まとめ


専門家の話を聞いていてると、どこかに問題を解決する正解が存在していて、この人達はそれを知っているように見えるかもしれませんが、そーではありません。
専門家故に、多くの成功事例、失敗事例を知っているのは間違いないでしょうし、ある程度のセオリーも知っているかもしれませんが、それはあくまで、今まで関わってきた余所の地域の話であって、いま私達が住んでいる地域に関しては、私達以上に素人だと考えて間違いない。

自分が住んでいる地域を存続させるための方法を知っているのは、自分たちだけで、それを実践できるのも自分たちだけ。
もちろん、それを決めて、それを実行する役割は行政でも、政治家でもないくて、それも正に自分たちでだっていう意識がなければ、たぶん何も変わらず、時間が過ぎていくだけ。

その結果がどーなるかは火を見るより明らかです。
まぁ、自分が住んでいる地方で、何かをしておきたいと思うなら、今のうちだと思います。
そんなに残された時間が多いとは思えませんですし。

以上。
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