お役所の付き合い方というのは、お役所の得意な分野に限って付き合うのが得策だと思ってる。

お役所の得意、不得意


例えば、住民票やら各種書類発行などの窓口業務であったり、大工さん達だったら、建築許可云々やらの許認可業務。
こーゆーのは、それぞれ手続きの内容が決まっていて、誰がやっても上手下手というコトはなく、同じ結果が得られる。
定型業務であって、こーゆーのはお役所が得意だろうし、お役所以外では出来ないし。

その一方でお役所が苦手な分野というのも当然存在する。
私見でいくつかリストアップすると…

産業振興、企業誘致、商店会振興、少子高齢化対策、町おこし、観光振興、etc、etc、、、

これらは上手い人がやれば結果が出るし、下手な人がやれば失敗する。
正しい手順で、正しい順番に、計画通りにコトを運べば成功するわけではなくて、定型業務の真逆に位置するもの。

残念ながら、このあたりのお役所が苦手とする分野では、協同で何かの取り組みを行う場合、こちらが著しいリスクと、余分なコストを背負い込むコトになりかねず、積極的に進める理由が今の所ない。

短期間でリセットされる経験値


先に挙げた分野の解決には正解というのは存在せずに、トライ&エラーを繰り返しながら、自ら正解を探し続けないといけない。

それにあたる人材を育てるためには、単純にセミナーや講習会に出席したり、余所を視察をしたり…といったコトをしたところで、1年、2年で育つモノでも無い。
地道な勉強と実践、経験値の積み重ねのみが人材を育てる。

ところが、お役所というのは3年もすれば大抵別の部署に配置が変わる。
このシステムに関しての是非はともかくとして、せっかく苦楽をともにして、共にレベルアップしてきた仲間の経験値が、あっさりリセット、経験値0の新人君が引き継ぐことになる。

これでは、何の意味も無い。

新しい新人君が、今までの担当者と同じ意見を持つとは限らないし、意見を異にした場合は、ここまで築き上げてきた実績がすべて無駄になる。
下手をすれば、その新人君の教育コストまでこちらで負担することになり、それはご勘弁。

エラーが許されない評価体制


あと、とても厄介なのが失敗、エラーが許されないというシステム。

どのようなコトであっても、お役所の中で手がけた取り組みが失敗という評価を下されることは、とても人事評価に影響を与えるらしく。
そうした失敗を、名目上にしろ、実質上にしろ、一切許容されないというのは、非常に厄介。

世の中で、取り組みを改善していくPDCAサイクルなんていうのは、初めは失敗して当たり前、というより失敗という評価をいかに次のサイクルで改善していくかが主題であり、PDだけで成功のみが羅列されるなんて、実社会ではあり得ないです。

こうした評価を意識しすぎると、必要なチャレンジに消極的になったり、計画変更による問題解決が難しくなったり、本当であれば目的は達成できなかった取り組みが、失敗しなかったという理由で、次の年度も改善されることなく繰り返されたり。

名を取り、実を取らない…そんな、誰も望まない結果だけを生み続けることになりますし、それはご勘弁。

お役者は荷を下ろしていいと思う


他にも、いくつかあるものの、この2つのシステムがあるうちは、残念ながらお役所が手がける取り組みが、実質的な成功を収めることはないと思う。

希有な例外は除いて。

今、お役所が一番社会に貢献する方法は、先にあげた苦手分野に関して、お役所が担うことをやめることだと思う。

お役所が担っていても、永久に成功する(問題を解決させる)見込みがないなら、お役所はその荷を下ろすべき。

それは無責任なんかではなっくて、もともとお門違いであった状況を、正しい状況、これからの時代に適応した状況に進化させるだけであって、職責放棄では決して無い。

格好良く言えば、自ら手放す勇気!

お役所が、あらゆるコトに関して面倒を見る必要はないです。
もともと自分達のコトですから、自分達でできますから。
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