男鹿半島から仙台に、一般道で向かうと、およそ6時間。

大雑把に言うと、男鹿から湯沢を取って秋田県を抜けるまで3時間で、山形を抜けるのに2時間、残りの1時間で仙台到着…とまぁそんな感じ。

最も最寄りの100万人都市まで、これだけ時間がかかります。

逆に言えば、商売上手で知られる山形の人たちは、1時間少々で移動できる範囲に100万人都市があるわけで、そうした人達を見込んで先の展開を見渡せる。

横手・湯沢地域も、同じ秋田県の中でも他県と隣接した立地は、経済や交流の面で有利なのは間違いない。

それに比べれば、秋田県を抜けるだけで3時間を要する男鹿半島の立地的ディスアドバンテージは計り知れないものがある。

地の果て
自分が好んで使っている表現に「地の果て」というのがある。

地図上でも、流通上でも、経済的にも、男鹿半島というのは「地の果て」というにふさわしいポジションにある。

どこかに行くついでに立ち寄る場所でもなく、近くに大都市を抱えているわけでもなく、こんな場所が、余所の交易拠点になるような土地と同じような経済発展が可能だなんて、ゆめゆめ思ってはいけない。

余所とは、明確に違った戦略をとらなければ、こんな地域はあっという間に寂れて、衰退し、消滅することは確定的だと言っていい。

まずは、その事実を認めないと、何事も始まらない。

地の果ての戦略
近くに大都市がない以上、規模を追い求めてはいけない。
小さな規模でも成立する産業を育てよう。
観光も悪くはないが、規模を求める観光では生き残れない。

人口増を求める必要はない。
そもそも、この地で成立可能な産業で、大きな人口を養えるものでもない。
人口減少はウェルカムだ。

人材は欲してる。
ただ、なまはんかな商売上手が生きやすい場所ではない。
土地に適応し、土地を隅々まで愛して、土地の価値を磨き上げられるような人。
そうした人に仲間になって欲しい。

半島という立地上、どこかに行くついでに来てもらえる場所ではない。
男鹿半島に向かいたいと思わせる価値を作りこまないといけない。
その価値に、本当に価値があると感じられる感性を、各々が磨いていかないといけない。
中途半端な「お宝」なんて、馬にでも喰わせてやればいい。

他にもいろいろ。

余所の真似をしなくていい
おそらく、余所の地域で成立するようなコンサル的な案件のほとんどが、この半島じゃ通じない。

余所の地域で効果のあるような施策のほとんどが、「地の果て」であるがゆえに、十分な効果をあげることを期待できない。

類例では語れない。

逆に言えば、余所の真似をしなくていい…自分たちのやりたいことをやればいいんだから、それはそれで強みでもある。

もちろん、結果なんかわからないし、もしかすればいち早く消滅するかもしれないけど、それはそれ。

自分のやりたいコトを、やり切って終われるなら、結果の成否なんかあんまり意味はない。
失敗にしろ、成功にしろ、自分が結果を出し続けている限りは、終わりはやってこないんだから…気楽にいこう。
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