自分の世代って、ちょーど谷間というか境目の世代です。

何の境目なのかというと「経済成長を知っている世代」と「経済成長を知らない世代」の境目。

どちらの日本も見てきた世代


自分より上の世代は、バブルを含めて日本が順調に(もしくは無謀に)経済成長していく姿、ほっといても次から次へとモノとカネが動いて、毎年給料とボーナスが増えていという時代を知ってますが、自分よりは下(自分も含めて)の世代は、もうそんな景気のいい時代のことは一切知りません。

上の世代の方々は、現状を認識しつつも、その時代が正しい社会のあり方であるという考え方が染みついているように思います。

若い世代もとってみたら、少々真面目に働いてみたところで、給料がばんばん増えていくわけでもないし、現場はいつでも人手不足で休む間もなく働くことを要求される。
今の給与が続けば、家を買うことはおろか、結婚して家族を養うレベルに到達するまで、いつまでかかるのか…
まぁ、そういう状況の中で社会に出て働いてきた世代です。

世代ごとに大きく異なる想い


ちょうど、一昨日の飲み会では自分よりも上の世代の方々とご一緒することになって、そのあたりのお話など聞かせてもらいましたが、上の世代ならではのご意見がいろいろとでてまいりました。

逆に、別の飲み会などでは、自分より若い世代の話を聞かせてもらうケースもあったりして、この場合も、世代ならではの思いや考えあります。

どちらの意見にも一理どころか、それぞれ正義があるのは分かっているので、飲み会なので一方的な話題になると、どーにも反応に困ることになるのですが、ただ境目の世代ということが、どちらからも分かるのか、攻撃対象になったりしないのは助かるところ。

ただ、この2つの世代の思いは、ホントに同じ国の人かと思うぐらいかけ離れてるのが現実です。

期待値の高い上の世代


「経済成長を知っている」世代の方々は、総じて期待値が高いと言えます。

一生懸命働いていれば、必ず報われる。
現に、自分たちはそうして生きてきたし、それによって経済大国日本を作り上げるのに貢献してきた自負がある。
今の若者も、もっと一生懸命に、粘り強く働きさえすれば、それは全て自分に帰ってくるんだから、もっと真面目にやったらどうだ、という考え。

働いて、税金を納めて、年金や、保険を納めて、それらは未来の自分に返ってくるんだから、どうしてそうしないんだ?
お願いだから、もっと真面目に働いてくれ。
先のことまで考えてくれ。

それは経験則として間違いなく正しいものの、若い世代から見ると、とてもそこまでのモチベーションを保てる状況ではなくなっていいます。

期待値が低い若い世代


「経済成長しない」ということは「給料は増えない」というコト。
努力の成果が給与によって形になるとすれば、今以上の努力をする理由はあまりないわけです。
せいぜい、今と同程度のレベルで維持することが、一番合理的な生き方と考えるのも、ある意味真実です。

実際、そのほかの社会制度も、景気の良かった時代を基準にした制度ばかりで現在の若者にとっては割に合いません。

健康保険の窓口負担は、現役世代が3割で、年配の方々の負担は1割です。
財源に余裕があるのならともかく、どこの健康保険組合も経営が圧迫されてる現状で、この不公平な負担割合が維持されるのは納得できません。

年金制度にしても、今給付されている年金は現役の世代の負担で維持されているのでそれなりの金額を支給できていますが、自分らが年金を受け取る頃には、さらに少子化が進み現役世代の負担はさらに増えます。
とすれば、今と同じレベルの年金を受け取れるとは、とても考えられません。

それなのに、健康保険も、年金も給与から天引きで差し引かれて、古い制度の維持に強制的に出資させられている。
これまた、妥当な仕打ちとも考えられません。

こうした不満を選挙で形にしようとも、そもそも若い世代は少子化のせいで、少数意見集団ですので、上の世代が反対(普通は、自分たちに有利な制度の変更には反対します)すれば、その考えは通りません。

というように、給与のみならず、社会制度自体が「経済成長する日本」を元にして作られたものを、そのまま使っているために、下の世代の期待値はそうとうに低く抑えられているのが現状です。

それでも社会を支えている上の世代


いろいろと若い世代に種々不満があるのは間違いないですが、実際のところ、今の日本社会のシステムを、ぎりぎりの所で維持して、衰退していく地方の中にあっても、ぎりぎりの所で踏みとどまらせているのは、上の世代の努力だったりします。

自分たちが築いてきたシステムや、社会に対しての責任感というのは強烈に持っているのは確かで、業種によっては、若くない身体であるにも関わらず、身を削るような想いで、社会を支えているのも確か。

世代交代を本気で進めたい


それを踏まえても、世代交代を本気で進めていかないといけない時が来ています。
いかに少数派であろうと、いかに経験不足であろうと、これからの日本の社会を担うのは、間違いなく「経済成長を知らない」世代です。
その結果として、日本のシステムのあちこに穴があき、いくつかのシステムは修復不能な状況に陥るかもしれませんが、それでも、そこは若い世代が担うべき。
使えない状態になったシステムを、元通りに復旧させるのか、それとも別の考え方で、代替になるようなシステムを新規で立ち上げるかを含めて、それを決めて作りあげるコトまで担ってもらうべきだと考えます。

「経済成長を知っている世代」が、全てリタイアするまでは、まだ20年ほどかかりますが、正直、そんなに長い間「経済成長を知っている世代」が中心になって日本という国が維持されてしまったら、間違いなく若い世代の中には、ろくでもない考えに傾倒する比率が激増していきます。

それは「戦争」であるとか「革命」であるとか。

まとめ


カネ、モノ、制度、そのほかあらゆる環境が、自分の思いとはかけ離れた状況に置かれた人間の中には、自分以外の何かがその主要因だと考えてしまってもおかしくないです。
というか、それはある意味まっとうな考え方ですし、真実でもあったりします。

そうした人が、全てをターンオーバーをさせる手段をして考えることは、社会全体にしたら、ろくなモノではないです。
さまざまなところで制度疲労が露見し、非常に不公平な仕組みがまかり通っている現状ではありますが、だからといってゼロリセットした方がマシという状況までは、日本は落ちてはいないです。

的確な方法で手をいれていけば、まだまだ日本という国の枠組みは使える状態を維持できますし、多くの人が幸せを手に入れるのに役立ちます。

そのためには、あらゆる場面において、上の世代の意見を参考程度に抑えて、若い世代に権限も、決定権もゆだねていく必要があります。
上の世代が、自分たちが仕切っていく方が、まだまだ日本は上手くいくと思っているうちは、日本は上手くいきません。

少々失敗したって、何か損失を出したって、そんなのは上の世代だってやってきたコトですし、気にする必要はありません。
強制的にでも、世代交代を進めていく必要があるよなぁ…というのが、今の正直な考えであります。

以上。
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