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高度な流通、地道な自給、大事なのはどっち?

タイトルを釣り気味で書いてますが、大事なのはバランスです。
流通も大事だし、自給も大事。

高度な流通システムを持つ日本

日本は世界的に見ても高度な流通網が形成されているというのはご存知のとおり。
全国どこに行ってもコンビニ、スーパーをはじめすべての業種で高度な流通システムが稼働しています。

レジの情報はネットワークに接続され、売上を含めて細かな販売情報が中央システムで共有されてます。
在庫管理まで含めて、すべてのカネとモノの流れはデータとして解析され、さらに効率的な流通を形成させていきます。
こうして高度化したシステムは、無駄を省きコストを抑えながら、的確にモノとカネを動かすネットワークとして絶えず進化してきました。

流通システムの弱点

こうした高度な流通システムの唯一の弱点は、流通ネットワークのどこか一点に発生した不具合が全体に影響が出てしまうコト。
最近なら、東日本大震災のケース。
男鹿半島は、地震自体のダメージはほとんどなかったにもかかわらず、仙台を経由した流通ネットワークが途絶したことで、あっという間にコンビニやスーパーの商品は空っぽになり、ガソリンや灯油も不足してしまいました。

災害だけでなく、一つの工場がストップすると、ネットワーク上のすべての店舗が営業できなくなります。
数年前、宮城にある某大手ファミレスの食品工場で衛生管理上の問題が発生した時に、東北一円の系列ファミレスが長期に渡って営業停止に陥ったことを覚えている人もいるでしょう。

いざという時のための自給サブシステム

そうした、いざという時のために必要なサブシステムとして有力なのが「自給」です。
流通が途絶えて、お店に品物がなくなっても、自宅に食糧があれば、当面は困りません。

東日本大震災の時は、流通が元に戻るまで2週間ぐらいはかかったかのように記憶してますが、男鹿では「自給」の文化が残ってる家が多かったのか、自宅に何かしらの食糧があった家がほとんど。
男鹿半の知り合いからは食糧がないという話を聞くことは少なかったです。

かたや、秋田市内の知り合いは、四苦八苦して食糧を調達していたようで、かなり対照的だったことを覚えてます。

自分の家も、コメは秋口に知り合いの農家から玄米のまま一年分をまとめて買います。
30kgの米袋を5~6袋。
農家から直接買うので、市価よりは安く入手できます。
玄米であれば、1年ぐらいで味が落ちるということもないですし、田舎なら、いたるところにコイン精米機がるので、10kg100円と安価に精米もできます。

あの時は、断水はしませんでしたが、万が一断水しても水源地の滝の頭までは車で10分ほど。
直接汲みに行くこともできます。
たとえガソリンがなくなっても、自分なら自転車で汲みにいけますし、自給手段が確保されている安心感があります。

都市部では難しいかもしれませんが、田舎であれば田舎であるほと、流通が途絶えた場合の自給サブシステムを確保可能ですし、確保しておくべきでしょう。

自給サブシステムにかけるコスト

問題は、こうした自給サブシステムを維持すること自体がコストアップにつながるというコト。

あらゆる状況に対応するような自給サブシステムを構築するのは、いくらなんでも余分なコストがかかりすぎます。
どれだけのコストをかけて、いざという時に備え、または日常の暮らし一体化させるかがポイントです。

要は、どこでバランスをとるか。

例えば、秋口にまとめ買いするコメは、スーパーで買うより安価に買えるので余分なコストはかかりません。
せいぜいコメを保管しておくスペースを確保することと、コメ作りの上手い農家と仲良くつきあえれば、コメの自給サブシステムを維持できます。
他にも、工夫と人脈で、例え農家や漁師でなくても、自給サブシステムを構築することは可能です。

自給サブシステムを備えた未来の流通システム

今現在、こうした自給サブシステムは自力で構築するしかないのが実情。
住んでいる場所と人脈で、自給サブシステムが形成できるかどうかが決まるのは確かです。
男鹿半島では可能でも、秋田市では難しいでしょう。

その意味では、現在の効率のみを優先した流通システムでは、これからの日本には不足かもしれません。
ネットワークの一部に不具合が出ても、代わりのネットワークがすぐに機能するような冗長性を備えるのは必須だと思います。
この間の山梨の大雪のように、すべてのインフラが途絶した場合に死者を出さないような仕組み。
すべてに備えるのは不可能でも、最低限の水と食料を確保できるような流通システムの模索があっていいと思います。
これは、単純に流通という枠でけではできない話かもしれませんが、これからの日本には必要なシステムの一つではなかと思います。

とりあえず、男鹿半島に住む我々は、自前の自給サブシステムを構築しておくべきですね。

今日のところは以上。


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Published in いざという時のために 田舎でこそ活きる 田舎の文化

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